
現行マスタング
マスタング発売50周年にマイナーチャンジが行われ、7代目となったマスタング。シリーズ初となる右ハンドル車や、新たなEcoBoostエンジンなど今までの仕様からどのように変更されていったか現行のマスタングの魅力をご紹介いたします。
フォード・マスタングとは
マスタングは1964年にフォード・ファルコンをベースとしたスポーツカーとして製造されました。
販売されてから爆発的な販売台数を記録し、マッスルカーブームを牽引する存在になります。
マッスルカーとは高パフォーマンスのスポーツセダンを指し、60年~70年では各社がハイパワーのマッスルカーを次々に販売し、そのパワーを競っていました。
くわしくは下記のマッスルカーのページを確認下さい。
マスタングとは?(詳細ページ)
しかし、時代と共に排気ガス規制法や、石油危機などで低燃費の車が求められるようになり、徐々に市場からは姿を消していきます。現在販売されているマッスカーのほとんどが一度市場から消えて、今時代にに合ったニューマッスルカーとして復活しているのです。
そんな中、唯一生産中止にならずに現代でも販売が継続されているマッスルカーがフォード・マスタングなのです。
唯一成功したマッスルカーといっても過言ではないでしょう!
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7代目マスタング
1964年より販売されたマスタングも、世代としては2015年で7代目となっていて、2015年で発売50周年という大きな節目にもなっています。
7代目となるマスタングは、リアのサスペンションを従来のリジッドアクスル・サスペンションからインディペンデント・サスペンションへの変更をし、乗り心地の向上を図り、EcoBoostに搭載される2.3L直4DOHCターボの新規導入され、MyFord Touchが搭載されています。

フォード・マスタング
2015年に搭載されたこれらのパーツはどういった働きをするのでしょうか、それぞれ見てみたいと思います。
インディペンデント・サスペンション
従来のリジッドアクスル・サスペンションとは、左右のタイヤが車軸で繋がっていて、片方のタイヤが乗り上げると、車体が斜めになります。
しかし、インディペンデント・サスペンションの場合、繋がっておらず、単独の為、片方のタイヤがサスペンションで上がるだけなので、車体自体に大きな影響がでないというメリットがあります。
しかし、デメリットもあります。カーブを曲がるときに、リジッドアクスル・サスペンションの場合、両方のタイヤに同時に圧が掛かるのでそれほど車体はブレませんがし、インディペンデント・サスペンション場合両方に別々の圧が掛かるので、車体が斜めになりやすくなってしまいます。
しかし、街などで普通に乗る分にはインディペンデント・サスペンションの方が安定して快適に乗れるでしょう。
サスペンションの詳しい内容はコチラ(外部サイト)
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EcoBoost(エコブースト)
フォードが開発した環境性能をアップさせた新世代エンジンのことです。過給機と小排気量を併せ持つ優れもので、低回転ながらも、大きなトルクを生み出すことができます。低回転で大きなトルクを生み出すことで、エンジンの回転を上げなくても高いギヤを使い速度を上げることができ、低燃費化を実現ることができるのです。
また、前モデルは4.0L V6SOHC(最高出力300ps/最大トルク37.3kgm)に対し、EcoBoostは2.3L直4DOHCターボ(最高出力305ps/最大トルク41.5kgm)と、サイズはダウンしているものの、出力やトルクは上がっていて、なおかつ低燃費を実現しているので驚きのパフォーマンスを誇っています。また、GT用5.0LV型エンジン8気筒DOHCも用意されています。
MyFord Touch
エアコンやオーディオなどの操作をタッチパネルや音声で行うことができます。
デザイン
7代目のマスタングではエクステリアの変更がなされ、フロントやリアのデザインが更にアグレッシブになり、インテリアは基本レイアウトを踏襲しながらも、現代的な形状、質感になっています。センターパネルの下部が、航空機のコックピットのようなトグルスイッチの仕様になっているのも特徴のひとつです。
右ハンドルの導入
マスタングのシリーズで初となる右ハンドルのモデルが販売されました。これは世界で販売する為の戦略車としてマスタングが選ばれ、イギリスやオーストラリア、日本といった左側通行の国への販売を視野に入れたもので、実に120ヵ国にて販売を展開しています。
2016年モデル
2015年にフルモデルチェンジが行われましたが、2016年にまた、パッケージオプションが追加されています。
1967年型マスタングで初めて導入されたターン・インジケーターが復活しました。当時も人気があり、かなり要望があったそうです。
当初はMyFord Touchを搭載していたが、不評だったようで2016年からはFord’s Sync 3インフォテインメントシステムを採用しました。
2017年モデル
Sync 3がAppleの「Car Play」とGoogleの「Android Auto」に対応することができるようになりました。
2018年モデル
2018年ではデザインが新しくなり、フロントマスク、バンパーが採用され、少しシャープな印象のエクステリアに変わりました。

フォード・マスタング
まとめ
2015年より7代目となったマスタング。一年経つごとに新たなオプションなどが発表され目が離せません!また2019年モデルや、2020年にはダウンサイジングターボ+モータといったハイブリットになるという情報も出ています。これからもどんどん進化を進めるマスタング、次はどんな仕様になるのか楽しみですね。